帰りに時間に余裕があったので県立「館山野鳥の森」と安房神社に寄った。野鳥の森公園には昔風に言えばマルチメディア館みたいなものがあり一通り予備知識を仕込んでから公園を回るようになっている。
中は閑散としており我々のほかには2組の見学者があるだけだった。民間ならとっくに閉鎖だ。パソコンのつくりやその他の模型、触ってみるデコイなどいかにも昔の企画そのものだ。相当のお金がかかったと思われる。
野鳥の森なのに檻の中で雉が飼われていた。コンセプトもはっきりしない。
森の中は急峻な坂ばかりで年を取ったものには行けない所だった。案内も不十分でひとやまこえてまたひとやま過ぎると帰り道があるように書かれていたので急な坂を下りていったら行き止まりで、十二分に疲れていた上にまた降りてきた急な坂を登らなければならなかった。途中にも台風で倒れたらしい樹がそのままになっており手入れもままならない財政事情を露呈していた。
そもそもこんない急な坂道ばかりのところを野鳥公園にするのには無理がある。ほかに何も無い所なのであせって造ったのか、土建屋の利権のために造ったのかと思わせるに十分な「荒っぽい企画」だ。小学校の高学年なら何とかこなせるかもしれないが幼稚園や小学校低学年では落伍者累々の遠足になる。入園者が余りにも少ないので入園料金は取らない。問題視されることを恐れているのかも知れない。こんな所でも「日本問題」は露呈している。
野鳥公園の帰りに隣の安房神社に寄った。こちらは実に立派なお社で伝統を感じさせる風格のある神社だ。