JASIPA視察番外編2「台北郊外淡水半日観光」

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空港からの送迎バスでアテンドをしてくれた李さんが「淡水」は素晴らしいといっていたので午後の空き時間を割いて、淡水へ行くことにした。そういう李さん本人は他の客を九吩(ジョウフン;フンの字は人偏、日本語WORDには適当な字が無い)に案内していた。

淡水は淡水河の川辺の町でMRT淡水線の終点で40分ほどの距離だ。泥縄で淡水の観光案内を見ている間に淡水の駅に着いた。何処の駅もそうだが台湾のMRTの駅は実に豪華で立派だ。まだ観光もしていないのに感激して写真を何枚も写した。

地図を頼りに先ずは昼食をするレストラン「余家孔雀蛤大王」へ行った。何が一番のお勧めか店員に聞いたら孔雀蛤と言ったのでそれに決めた。ムール貝に似た淡水の貝でニンニクや唐辛子、バジルなどと一緒に炒めたものだ。余りにも安いので空心菜の炒め物も頼んだ。紙コップで缶ビールを飲んだ。貝がアルミのどんぶり一杯もあり、ニンニクが効いて美味しかった。600円位で悪いような気がした。幸福感も一緒に味わえた。とっても素朴で感じの良い店だ。余計なサービスは全くない。

食後に歩いて2kmほど先の紅毛城(サンドミンゴ要塞)へ行った。結構遠かった。17世紀にスペイン人が築いたもので、オランダ人の手に渡り、その後はイギリス人が領事館として使っていた。小高い丘の上にあり見晴らしの良い要害の地だった。緑の芝生に映える赤レンガの建築で立派なものだった。建物の中も参観できた。大砲などもあり要塞の雰囲気を今に伝えていた。子供達が課外授業で大勢来ていた。

帰り道で宣教師マッケイの顔像を見て、その近くにある紅楼(ホンロウ)に上がって冷たいものとフルーツのケーキを食べた。喫茶部は高台の上に立つ洋館の4階にありオープンテラスで実に眺めが良かった。午後4時頃で有ったが既に数組がビールを飲んで出来上がっていた。

川沿いのペデステリアン・デッキを歩いて駅まで戻った。実に楽しい散歩道だ。物売りもいたし、似顔絵かきも居た。特徴を捉えて実に巧く40代の人がまるで10代みたいに極端に若く、画かれている。周りで見ていても恥ずかしくなる位だ。しかし画家もモデルも何の衒いもなく大らかで屈託が無い。

崖の上にある紅楼への急な坂と紅楼テラスからのビュー

遊歩道の終点から駅までは広い公園になっており、河川の青さと木々の緑に溢れた素晴らしい風情の場所だ。淡水の人は幸せだと思った。

駅と川の間の公園と河口付近の風景

フェリーで対岸の「八里左岸」と「漁人馬頭(フィッシャーマンズワーフ)」へ行きたかったが、今日は夜7時集合で会食があるので諦めてホテルへ帰った。疲れていたので出発が昼近くになりもう時間切れだった。こんな簡単なことでも予定通りこなすのは結構大変だ。