ハワイ報告11「カハラの別荘」に泊まる

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15:00に合流してマスタングコンバーチブル2台を連ねてカハラの別荘へ向かった。H1が終わって直ぐの右側に別荘はあった。家の前は直ぐ海だった。「津波が来たら」など一寸心配になった。

駐車スペースは5,6台分あった。中へ入るといきなりビリヤードがあり、リビングは40畳位のスペースがあった。広すぎて日本の基準では計りきれない。5ベッドルームと1バスルーム、3シャワールームがあった。ジャグジーがあり入った。どうってことは無いがカルキの臭いが鼻についた。余り健康な装置ではないことが分かった。一日中付けっぱなしにしており省エネなどは何処吹く風の感じだ。庭も広かった。芝生の手入れは悪い感じだった。

2家族が別々の部屋に泊まった。団欒とジャグジーなど

これでもこの地区では極普通の別荘だ。倍くらいの別荘が幾らでもある。アメリカの富は何処からくるのかを考えさせられた。世界の覇権国家には政治や軍事で有利なだけでは無しに経済面でもきわめて有利であることが自明だ。日本は「貢君」の筆頭だろう。生保は大半が取られて、銀行もとられ、今や日興証券もアメリカに獲られてしまった。

日本がアメリカから稼ぐのは自動車や精密機械などだけでいずれも粒粒辛苦の農業型の努力の結晶だ。アメリカはソフトウェアや金融のノウハウその他知的財産で稼いでいる。旧大蔵省の政策がヘボで銀行の護送船団行政を長く継承して銀行の競争力をそぎ落としたところで外圧の抗し切れなくなり突然競争原理を持ち込んだ。その結果は皆の知っている銀行の倒産でありアメリカのハゲタカ行動の誘発だった。多分これからは農水政策の付けがFTA等のとばっちりで農業セクターを襲うのは目に見えている。

日本の別荘などは軽井沢でも箱根でもこのクラスが何棟も並んでいるのを見たことが無い。日本の金持ちはアメリカほどには金をひけらかさない面はあるが、それだけではないように思う。日本では多額の相続税などで世代をまたがる資産の継承が困難で資産の蓄積が世代単位でご破算になる点が大きいのではないかと思う。これは一種の国家による収奪で、その資金を不必要な道路とか漁港や農道空港の建設などに無駄に使っているのは「国家犯罪」である。