小泉総理の靖国参拝

Pocket

秋季例大祭の初日の今日小泉総理が靖国を参拝した。

ヘリコプターの騒音がやけにやかましいと思ったのでテレビを点けたら案の定「小泉総理の靖国訪問予定」が報じられていた。郵政民営化法案も参議院を通過して外交日程が少ない10月中旬から下旬が一番怪しいと踏んでいたが的中した感じだ。

靖国神社は歩いて2,3分の処にあり、ブログの写真撮りに行こうかとも思ったが混んでいるだろうと思い、止めた。ところがTVを見ていたら案外空いていたのでデジカメを探していたらもう首相が着いてしまった。首相官邸から靖国は2,3kmしかない。

靖国神社   小泉総理参拝のニュース映像

終戦記念日に近くなると年中行事として、いつでも靖国が取り上げられる。従来は批判的な内容ばかりが目立っていたが近年日本もやっとナショナリズムに目覚めたのか「賛成的な意見」も散見されるようになった。バランス感覚は大切だ。

中国・韓国の圧力で靖国参拝をやめるべきではない。「中国は覇権国家であり、一歩退けば2歩前進してくる」と言われている。対中国では退きたくはない。しかし靖国が戦中の軍国主義の中で重要な役割を果たしてきたこともまた事実だ。国内でも「靖国アレルギー」は結構強いようだ。

巷間言われているように「軍人だけが祀られて民間人の戦争犠牲者については何の弔いもされていない」こと、もともとは「戊辰戦争の官軍の犠牲者を弔うために出来た施設である」ことも一寸問題かも知れない。A級戦犯の合祀は置くとしても、海外からの国賓が詣でるところがない、天皇陛下が行けない「施設」では問題がある。今こそ日本人の「叡智と歴史認識」が試されているのではないか。

以下の本を読んで考えた。

いずれもPHP新書

「国家戦略から見た靖国問題」岡崎久彦著

「靖国神社と日本人」小堀桂一郎著