千代田区富士見で不動産バブルの兆し

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「歴史は繰り返す」と言われている。多分この格言?は歴史の検証に耐えた真実に限りなく近い「言葉」なのだろう。日本の金余りはあまりにも有名だ。1400兆円とも1600兆円ともいわれる個人金融資産を持ち出すまでも無い。

しかも金融政策当局の無策により、これらのお金の行き先がない。銀行の利子はただ同然だし、株も結構買い進まれており利回りでは買えない。そこで困った個人がリスクを犯して海外の金融投資に走っている。その結果が輸出超過の経常収支黒字にも拘らず何時までも続く円安だ。輸入に頼る食料や石油、その他の資源などのファンダメンタルが高くなり国民生活にはマイナスだ。

中大型のプロジェクト(大型の重機でこれでもかと凄まじい騒音で吠えまくる)

壊し中・予定のささやかな再開発(スプロール化するが)

そんな中で「夢よ、もう一度」の不動産投資が東京都心から周辺へ向かって広がっている。私が住んでいる千代田区富士見では至る所で古い建物を壊して建築ラッシュだ。全てが騒音を発するので堪らない。コダマも入れるとそれこそ四方八方からの騒音攻めだ。

土建屋は野中の一軒家で建築を行っている感覚だ。建築ノウハウには都会地での環境対応が一切出来入っていない。昨日ある会合で不動産屋のおばさんに会ったら、7億円の物件をほぼ確定していたが契約書を持っていったら、他の業者に7.5億円で取られてしまったといっていた。千葉や大宮(さいたま市のこと)でも物件を漁っているそうだ。従来の収益基準の不動産価格決めのルールは無くなりつつあるとも言っていた。

東京には低度活用の土地が無限にあるので、それらを放出させる施策を長期で打てば土地の供給は幾らでも増える。何事も結局は政治の貧困に至る。悲しいことだ。2世議員が国会の大半を占めていてはどうにもならない。20歳以上の市民に平等に選挙権とは言っても「被選挙権で」デファクトでこんなに不平等があっては民主主義は機能しない。