独立系エレベータ保守会社JESとの契約

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 今日は販売の支援をしている独立系エレベータ保守会社と契約をした。前にも書いたが、日本ではエレベータの保守はメーカ系の保守会社が90%を占めている。アメリカでは反対に60%を独立系の保守会社が占めている。 多分、規制緩和が影響しているものと思われる。私が支援している会社へ保守を依頼すると保守料が30%から50%も安くなる。 エレベータメーカーは「箱」を売る際に過当競争で安くなってしまい保守料金で元を取ろうとしている。「ストックビジネス」である。カルテル?もあるかも知れない。

 今回は私が紹介した倉庫会社が相模原と千葉で倉庫の「エレベータの保守契約」を結んでくれた。保守料は30%も安くなった。倉庫会社からも大変感謝されている。営業冥利だ。

エレベータの保守で一番問題になるのは「緊急対応のレスポンスと到着時間・復旧のスピード」だ。コンピュータではMTTR(Mean Time To Recovery;平均復旧時間)といわれているやつだ。パソコンになって機能分散が進んだ結果、今では復旧時間は余り問題になってはいないが、ミッションクリティカルな銀行や証券会社・旅行代理店等では今でもMTTRには関心が深い。

 エレベータに話を戻すとメーカ系の保守会社ではメンテ要員1人当たり300台から400台持っている。しかも外注もしている。 他方独立系保守会社ではメンテ要員1人当たり60台から70台しか持たせていない。しかも外注はしていない。 先ほどの地震ではその差がはっきりと出た。エレベータ内閉じ込めでもメーカ系は到着までに3時間もかかった。JESでは30分以内で全部対応が出来たそうである。

 地震の最中に3時間も多分、真っ暗闇のエレベータの中に閉じ込められる「不安と恐怖感」は想像を絶する物があったと思う。サービス業は先ず 最初に「お客様に優しく」なければならない。

JESのサイト