再開発で敷地は重機工場化=騒音大発生

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千代田区の近隣では数軒の古いビルを壊して1軒の大きなビルに立て替える再開発が至る所で進行している。私のオフィスを構えているビルの隣でも再開発が盛んに行われている。

JR飯田橋駅近くの現場(まるで工場だ。一寸距離があるので騒音は影響ない)

再開発は実に結構なことであるが、その過程では野放しの大騒音の撒き散らしになる。先ず壊すときには大型のクレーンやブルドーザなどの重機械が所狭しとやって来る。騒音はホワイトノイズ(エンジンアイドリング状態の騒音)だけでも相当なものだ。機械が動き出せばその十倍くらいのうなり声を上げる。ダンプカーが来る。壊したコンクリートと鉄筋が一緒になったブロックを重機で打ち砕く。完全に鉄とコンクリートが分離されるまでそれこそ徹底的に壊す。丸で「野中の一軒家」にでもいるかのように容赦なく騒音を上げまくる。

既に平地になっているのにまだブルドーザで行ったり来たりしているので文句を言った。土を固めているそうだ。どうせ又地下一階の工事で土を掘り起こすのが見えているのにも拘らずだ。いちゃもんを付けられない様に注文主に配慮し地元の迷惑は一切お構い無しだ。 しばらくほったらかしの時間が空いてほっとしていた。ところが今度は地下を掘る業者がやってきて大騒音で掘りはじめた。さらに地下へ杭を入れる機械が凄まじい。昔はハンマーで打ち込んでいたのでもっと凄かったが幾分は改善されているようだ。

隣の現場・・騒音直撃

ここで終わる訳はない。次に又大型のクレーン車がやってきた。予め鉄工所で作られた鉄のブロックを大型トラックでたびたび運んできて吊るして組み付けている。その騒音がこれまた凄い。都内の規制があり大型トラックは7時前にご到着だ。

近所の新たな現場(壊した所・・騒音予備軍)

彼らにとっては経済的な方式も近隣の人間にとっては「騒音」で生活を破壊されて仕事にならない。極めて大きな「外部不経済」だ。土建屋は自分達のコスト低減には一生懸命だが周りの人たちへの騒音被害やその他の問題の解決には無関心だ。

省エネとは二律背反なのかも知れないが音の出ない大型エンジンとか騒音のないビル抹殺プログラムの開発も狭い東京では必要だ。