修善寺のワイナリーヒルへ旅行(その1:九段~真鶴~修禅寺)

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朝11時に九段を出発して修善寺のワイナリーヒルへ車で出かけた。シダックス志太勤氏がオーナーだ。真鶴半島の海鮮レストラン「魚座」で13:30頃に昼食をする予定を立てていた。湾岸道路・横浜横須賀道路・逗葉道路と皆ガラガラだった。

湾岸道路(レインボーブリッジとベイブリッジ)

ホテルワイナリーヒルとシダックス野球場

これなら予定よりも早くつけるかもと淡い期待を抱いていた。ところが稲村ガ崎海岸近くから渋滞が始まり断続的に熱海まで続き、結局真鶴へ着いたのは1時間遅れになった。魚座の駐車場に車を入れてフロントへ行ってみると10組もウェイティングリストに並んでいた。時間がないので車をそのままにして裏口経由で向い側の行きつけの鮮魚料理店「いずみ」で刺身定食を食べた。

その後カーナビでワイナリーヒルを指定してガイドしてもらったら熱海の先で、すごい道が出てきて一車線がやっとの狭く急峻な道を数キロに亘って走ることになった。カーナビでは自分で地図を見て走る場合には絶対に行かないルートを行かされることが分かった。向うから車が来ればどちらかが止まることになる。車は少なかったがそれでも10数台に出会った。急カーブで遭遇することも多く、結構危険だ。

メインルートを走れば渋滞ばかりだし、外れて走れば渋滞は無いが危険だ。葉山から熱海へのルートにしても信号制御にメリハリをつけて優先度設定を徹底的にやればもっと渋滞は緩和されるはずだ。

この国には交通事故の統計はあっても渋滞のマイナスを計る指標は無い。交通のシステムを作る警察には事故を避けたいとのインテンションは有っても渋滞を避けたいとのインセンティブは全く無い。本来は渋滞を避けながら事故も亡くす努力を重ねてオプティマムな交通制御システムを開発すべきなのに怠慢が目立つ。

ケアンズからポートダグラスへレンタカーで行ったときには急なカーブの連続でも制限速度が60kmなのに驚いた。なんと道がカーブに沿ってバンクしているのだ。日本であれば何の工夫もない平坦な道を作り30km制限になる所だ。彼我の交通システムの理念の違いに打ちのめされた。

日本は車と言うハードを作る能力はあっても、車を利用する能力と車社会の哲学に欠ける。系統制御とか言ってもある信号で止められて「青」になって、発車すると次の信号が確実に赤になっている所が実に多い。「車を止めるように系統的に信号制御」しているとしか思えない。自動車メーカも自動車税の「道路特定財源化開放」に反対するばかりでなく交通システムソフトの理念高度化にもっと哲学を持って貢献すべきである。このままでは日本は交通後進国になってしまう。物流経費も高くなるし、車を使う全ての生産性が低くなってしまう。