「京都ブランドフォーラムIN東京」に参加

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前から興味があったのと今回町おこしに関係することになったので赤坂プリンスホテルで開かれた京都商工会議所主催「京都ブランドフォーラムIN東京」に参加した。

京都の老舗のお菓子屋さん京菓子司「末富」の3代目御主人山口富蔵さんのお話を聴いた。

テーマは「京の心は京の華」

1.京を表す言葉「はんなり」「こーとな」について解説

・「はんなり」

華やか みやび 上品な 明るい 軽やか 色彩的南北4.5km 東西2.0km の世界、この内1割が公家世界「御所」など公家の世界が身近にあり、隔離された世界ではない。「あこがれ」⇒公家文化の庶民への普及

・「こーとな」という美学

上品な 質素な 質素に見える けばけばしない 分相応の世界 分を守りながら上方への憧れと努力の実り

2.今の「京ブーム」

華やかさだけに目が向けられ商売に使われる。華やかさだけが京ではない。本当の真実の「京」を伝え残す気持ちが大切。今の子達はお菓子を見ては「ウワー可愛いい」、食べては「めっちゃ、うま~い」でそれで終わりだ。京都の言葉も乱れてきているそうだ。京都に住む人が作り、京都に住む人が食べて、使って評価して、良いものだけが京都ブランドであるはずだ。と講師はいわれた。

3.これには一寸異論がある。ローカライゼイションは良いとしてもこれでは「京都の中で勝手にやれよ」となってしまう。もちろんローカルの極みがグローバルでもある訳だが一寸間違えると隘路に入ってしまう。教えられたのは

・ブランドは一朝一夕には出来ないこと。

・地元にブランドを育てる文化がないと難しいということ。 の2点だ。

4.そうすると文化のないところでブランドを作るには一体如何すれば良いのか?の問題に帰結してしまう。町興しをしようとしているところの何処にも京都ほどの素晴らしい文化などある訳はない。そうすると「文化」抜きでブランディングした事例が重要だ。

女性だけで起業して成功した岐阜県郡上市のトマトケチャップ「明豊レディース」なんかが良い事例なのかも知れない。