箱根へ来たついでに仙石原「ラリック美術館」を見学した。ラリックの作品は大好きで、パリへ行った時にもわざわざ出かけて買ってきたし、妻がパリへ行った時にも買って来て貰った。お金と持ち帰りの制約から残念ながら小品しか買えなかった。どちらかと言えば置物や花瓶などオーナメント系が好きだ。
エントランスと休憩コーナー
この美術館のコレクションは建築の関係が結構多かった。イタリヤ車「ブガッティ」のオーナメントとか、オリエント急行(パリからシンプロントンネル経由のベニス行き)のプルマン車両の内装の飾りなども出ていた。ご丁寧に「ブガッティ」2台とオリエント急行のプルマン車両が1両でんと置かれていた。オリエント急行は食堂車を利用してのティーパーティが開かれていたが、3,000円の会費で高かったので外観の写真だけ写した。
ラリックはアールヌーボーとばかり思っていたが建築関係のデザインはむしろアールデコ風だった。近代建築にはアールデコの方が合うのかも知れない。オーナメントもここで展示されているものはアールデコ風が多かった。昔の手作りのものが多いと思われるが今工業化されて売られている現代のものの方がむしろ情緒があるように思えた。
コレクションをした人の好みや手に入った偶然などもあって中々思うに任せないのだとは思うが、コレクションの中味には不満足な美術館だった。美術館の建物と周りの施設はやたら立派だった。コースがヘボでクラブハウスがやたら立派な典型的な日本のゴルフコースを見たようだ。付属のレストラン「リュス」で軽い昼食と「箱根地ビール」を飲んで帰った。運転は妻だ。念のため。