国指定重要文化財の沖縄中村家住宅を見学した。門の脇の塀の石組みが素晴らしかった。なんとなく懐かしい感じがしていた。中に入ってみると懐かしいなんてことではすまないことが分かった。前に来ていたのだ。前とは全然違うアプローチをしていたので最初は気が付かなかった。近所に中城の城址がありその重臣(庄屋とか郷士)の家だそうだ。
門構えと外を見渡した所
夜の懇親会で中村家住宅を見てきたことを話したら、出席者の一人が「私は中村先生に習いました」と言った。割と最近まで住宅として使われていたようだ。
外構
釘を使わない木組みだけの住宅だがかなり痛んでいた。こじんまりした構築の中に機能的なレイアウトで部屋などが配置されていた。展示されていた什器や備品が素晴らしかった。貝象眼の器などさすがに名家と納得の行く品が多かった。家の周りには土手と石塀がめぐらされ、土手には巧みに庭木や花木が植えられていた。台風に備えた造りになっているようだ。生活の知恵に溢れた佇まいだ。
機能部分
280年前の農家だそうだが沖縄の農家はこの頃から豊かなのだろう。今でも沖縄には素晴らしい農家が実に沢山ある。まるで豪邸だ。