「IT第5の波・・米国ITビジネスの最新動向」

Pocket

今日JASIPAグローバルビジネス部会オープンセミナー「IT第5の波・・米国ITビジネスの最新動向」が秋葉原ダイビルの6階「明治大学サテライトキャンパス」で行われた。このセミナーの開催はグローバルビジネス部会河村部長のご尽力の賜物だ。

講師にはシリコンバレーからJUST SKIL社の山谷社長をお招きした。30数名が出席して熱心に講義を傾聴し、質疑応答を行った。山谷さんはシリコンバレーに住みアメリカのIT業界・世界の動きを絶えずウォッチされている。月に2回ほどメルマガも頂いている。大所高所の視点からと正確なディテールの話と相まって的確なご指摘は参考になることが実に多い。40枚ものパワーポイントの画面を用意頂き具体的で「ビジネスに役立つ」お話だった。もっと多くにIT企業の経営者に聴いて貰いたかった。

司会の河村さん  講演画面   受講者と対話中の山谷講師 

山谷さんの講演内容の要旨は以下の通りです。

アメリカでのITの世界におけるオープンカルチャーの広がりとUTY Computingの浸透を強く示唆されていた。オープンカルチャー特にOSSの普及と回線の低価格化により

MIPS⇒タダ

メモリー⇒タダ

ソフトウェア⇒タダ

帯域幅⇒タダ

の世界が直ぐそこまで来てきている。

然も全てのコンピューティング資源を仮想化するUtility Computingが始まっている。米国ではITのインフラ、アプリ更にはビジネスプロセスまでもサービスとして提供している。ソフトのUTYサービスSAAS(Software AS A Service)についてみると、例えばSFA-CRMのSalesforce.comではユーザ当り月額65ドル、SAP CRM on-demandで同じく75ドルだ。

ユーザにとっては初期投資ゼロ、経費削減、最新技術利用、追加費用なし、信頼性向上と良いこと尽くめだ。従来の一品モノやパッケージのカスタマイズ開発で太刀打ち出来るだろうか?

ITの世界で「世界のトップランナーになれない日本のIT産業」はビジネスモデルの抜本的な見直しを迫られるはずだ。しかし未だ「この危機」に気が付いていないIT企業があまりに多すぎる。

山谷さんのセミナーは今後も継続的に行っていく予定ですので次回是非ご参加下さい。