「ヴェトナムと組むメリットを知らない日本人」を読んだ

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柘植久慶著PHP研究所出版の「ヴェトナムと組むメリットを知らない日本人」を読んだ。著者は慶応の学生時代からコンゴ動乱やアルジェリア戦争に参加し、アメリカ特殊部隊に加わってラオス内戦に従事した歴戦の勇士だ。

PHP研究所のサイト

地政学的に見たヴェトナム、歴史的に見たヴェトナム、経済学的に見たヴェトナムについて豊富な知識で解き明かしている。なんと言ってもその豊富な戦争通の知識には恐れ入った。現在の共産主義国ヴェトナムの問題点にも言及している。ヴェトナム全般についての紹介本だ。何となく分かったようで分からないヴェトナムがより身近になった。

肝心な「ヴェトナムと組むメリット」については掘り下げと具体性が足りないように思えた。誰か実際にヴェトナムで経営に係った人がミクロの視点・マクロの視点の双方からこのような啓蒙の本を出してくれると良いと思う。

皆が納得した時点ではそれこそこれでもかと沢山の本が出版されるが「未だ情報が少なくて困っている時点での情報」こそが貴重だ。