「内政編」に続いて「外交編」も読んだ。戦略性・実行力・国益優先等の外交の基本哲学で問題の多いのが「日本外交」である。この本では見事に問題点が明らかにされている。「日本外交」では外交官の私利・保身が優先され、外交が矮小化され世界の侮り・笑いものになっているそうだ。
中国も韓国も内政上の問題の矛先を外交問題、特に「攻め易い日本」に転化している。南京事件では30万人が虐殺されたといっているが当時の南京には20万人しか人口は無かった。「南京虐殺記念館」に掲示されている143枚の写真は全て間違いか根拠の無いものであることが明らかにされている。中国が外交上の「礼節」をわきまえた国であれば撤去すべきなのだろう。
日中戦争での中国の犠牲者数は東京裁判では180万人とされていた。50年代に320万人になり、85年には2,100万人になり、更に江沢民の95年にはなんと3,500万人になった。毛沢東が内戦や「文化大革命」で殺戮したとされる4,000万人の一部も加算したのかも知れない。
賠償について
韓国は当時日本の一部であり戦争をしていないので、対日賠償請求権は無かった。65年日本は日韓基本条約で、当時の韓国の国家予算の1.5倍の5億ドルを経済協力資金として提供した。これが「漢江の奇跡」の原資となった。話は簡単だ。
中国は終戦当時の蒋介石も72年の周恩来も対日賠償を放棄している。それでも日本は有償無償で6兆6,000億円を提供している。
両国共にこれらの事実は国民には知らされていないようだ。「上海空港」も日本のODAで作られた。一生懸命探したが何処にもそんな表記は無かった。先般行ったフィリッピンのマクタン島とセブ島を結ぶ大橋には日本とフィリッピンの国旗が大きく画かれその旨の記載もあった。日本人もろくろく知らないし日本の外交官も「上海の空港に大きく記載しろ」などとは真剣には言っていないのだろう。外務省のチャイナスクールは中国のための外交官で日本の利益には関心が薄いといわれている。
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日本国民の常識として是非読んでみてください。1時間強で読めます。