化学工場の業務監査

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今日は早朝より社外監査役を務めるK市にある化学工場の業務監査へ行ってきた。監査項目は月並みであるが、業務目標の達成状況、原価管理・品質管理・購買管理の状況、環境マネージメント、労働安全衛生管理状況、産業廃棄物の状況などだ。

午前中に工場を2度ほど廻った。水がこぼれているところもあった。ペンキの汚れも目に付いた。やはり工場はなんといっても「5S」がしっかり出来ていない様では駄目だ。基本の基本だ。

ファインケミカルの工場で、生産はバッチ処理が中心である。当然ながらIEの専門家はいない。そのせいか物的原価管理には甘さが見受けられる。

原価低減を年間数値目標に掲げて頑張っている。しかし製品ごとの原価、ロットごとの原価が捕まえられていない。これでは「原価低減」といっても「畳の上の水練」みたいなもので、「具体的な低減策」が浮かび上がらない状況である。やるべきことは山ほどある。

最近、カネボウでの中央青山監査法人や先のエンロンでのアーサー・アンダーセンの粉飾決算共同謀議で監査ファームの信用が大きく揺らいでいる。

同じ立場ではないが監査役としても心して掛からなければならない問題である。