ガイアの夜明けで「和食の哲人NYに挑む」を見た

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和食の料理の哲人森本正治氏がニューヨークに進出する話だ。安藤忠雄の設計で14億円のレストランを開店する。和食とは言ってもローカライズしたアメリカ人好みの美味しい料理だ。アメリカのトップ100店の内日本料理店は20%もあるそうだ。好奇心とか外国趣味とか言える段階はとっくに超えている。

フィラデルフィアの哲人のレストランと哲人のプロファイル

哲人はエントリーとしては和食アメリケーヌ(アメリカ風和食)から入って「最終的には蛸ぶつなどをわさびで食べてもらえれば良い」と言っていた。さすが哲人「哲学」がある。

 私も和食については鮮烈な印象を持った体験がある。ロンドン、パリ、ブリュッセル、フランクフルトなどの一流レストランで食べまくってローマへ入った。ローマでは胃も疲れていたので、スペイン階段の近くの和食堂「ローマ東京レストラン(当時)」で、なんと言うこともない「刺身定食」を食べた。「なんと言う」ことだろう。美味しかったことおいしかったこと。私はビックリした。たった2,000円位の料理が1万円とも2万円とも言われている西欧の一流店に引けを取らないのだ。じゃなくてずっと旨いのだ。そこで私も考えた。何かおかしいぞ???

私の味覚がグローバルではなく特殊なのか、日本料理に慣れ親しんでしまい西欧料理に馴染めなくなったのか?量の多いのを別にすればフランスのトールダルジャンもマキシムもタイユバンの料理も十分に堪能した。「ソウルフード」なる言葉もあるので、味覚は精神性も帯びている。

 同じ番組でフランスの若手一流シェフ5人が京都の料亭で修業する姿が写されていた。彼らも日本料理の奥深さには感動しているようだった。料理もジャパニーズクールの一翼を担っている。

今日の暫定結論は「やっぱり日本料理は美味しいのだ」。私の味わった「ローマの感動」は本物だった。手前味噌?