藤原正彦さんの「国家の品格」を読んだ

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前に「若き数学者のアメリカ」「遥かなるケンブリッジ」を読んでいたし、今度の話題を集めた映画「博士の愛した数式」では著者の小川さんへアドバイスをされた方として有名だ。期待して読んだ。

浅薄な論理主義を危険な思想として排斥されていた。またアングロサクソン流のグロバリズムに対しても反論されていた。みんなもっともだと思った。

アメリカの日本弱体化政策で日本人の良さ:武士道精神や謙譲の美徳や倫理観、旧制高校のようなエリート主義などなどを破壊しつくされて今の情けない日本があることは明白だ。アメリカが子供の給食でパンと牛乳(アメリカで捨てる粉乳)を日本の子供に食べさせて「米食の習慣」を根底から覆して米国の「食料の植民地」にした事実は有名だ。

「品格のある国家の目標」として4点を上げられている。

1.独立不羈

自らの意志に従って行動の出来る独立国。誇りと自信が大切。繁栄していればどこの国の植民地でも良いではないかでは駄目。自分の国は自分で守る覚悟と誇りが必要。

2.高い道徳

戦後傷つけられ今や瀕死の日本の道徳。DNAを復活しなければならない。

3.美しい田園

今に至るもイギリスの田園の美しさは格別。日本の田園も世界有数の美。ただし最近では減反政策や商業主義で痛みが目立っている。田園が荒れれば日本の至宝とも言える「もののあわれ」や「美的感受性」も失われる。

4.天才の輩出

学問・文化・芸術などでの天才の輩出。天才が出てくるためには役に立たないものや精神性を尊ぶ土壌や美の存在、大いなるものへ跪く心などが必要。

この種の本が出てくることを期待していた。「いい加減さ」を大切にする国も必要だ。絶対神を信じてお互いに殺しあう世界には進歩がない。それにしても日本人には世界をリードしていく気概とリーダーシップがない。二律背反なのかもしれない。