中国問題のセミナーに出席(感想)

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所属している研究会の「中国問題」のセミナーに出席した。

講師は都内の某大学の教授で、政府の経済外交にも助言を与えているそうである。

驚いたことは触れ込みは「中国問題の専門家」ということであったが、「中国も知っている」程度の方であったことである。そのくらいのことは大半の出席者が知っていた。

大学の先生等で自分の専門領域でないのに一寸重なっているだけで話をされる方が結構多い。 著名な先生ではどんなテーマで頼んでも同じ内容の話を堂々とされる「剛の者」もいる。これでは聴衆に対して失礼である。 話の内容にも誤りが多かった。シベリヤ鉄道経由の方が海路よりも安くつくとかベトナムへ日本電装(会社名は今はデンソー)が1,200億円の投資を決めたとか(正しくは日本電産)、日本語の漢字の読み方を間違えているとか気になった。

些細なことのようであるが、仮にもせよ「教育者」で「大学の先生」であれば学生に誤ったことを教える可能性が高いので心配だ。

この程度の方が本当に「政府の経済外交にも助言を与えている」のであれば、それも問題であると思われた。

日本の外交は大丈夫か。

中国に関しては「脅威論」やら「滅亡論」まで「甲論乙駁」である。「言論の自由」大いに結構である。

我々日本人は根っこのところで中国にコンプレックスを持っている。

「中国4,000年の歴史」は劣等感である。日清戦争、日露戦争後の100年位は日本の目覚しい発展で優越感に浸ってきた。今これが揺らいでいる。

一方、中国人は「日本に負けたのは4,000年の歴史の中のせいぜいこの100年であり、ほんの一瞬である」と嘯いている。

勿論中国とも仲良くしていかなければならない。しかし中国の内政問題に振り回されて歴史認識や反日教育の成果である「Japanバッシング」につき合わされるのは沢山である。 

今後の中国との付き合い方は偉大な中国の戦略家の教え通りに「遠交近攻策」を取るのが一番ではないだろうか。ベトナム、インドとも仲良くしていくということである。