コンピューティングのブログ記事だとぜんぜんアクセス伸びないんで、ちょっと趣向を変えてみます。

巷で関心の高いエボラ出血熱ですが、そのちょっと前にはデング熱が騒動となったのがもうどこかに行ってしまった感がありますね。

日本国内においては感染症、しかも死病ともなるとちょっと現実感がなかったが事実だと思います。悪い想像をするのは不謹慎ですが、日本国内で致死率が高い感染症が流行したらという仮定を体験するのに今回ご紹介する篠田節子さんの「夏の災厄」はとてもオススメです。

この手の映画とかでありがちな科学者のヒーローとかすぐにナパーム弾とか核ミサイルを撃ち込みたがるアメリカ軍とかは出てきません!

新型日本脳炎流行に立ち向かっていくのはとある市役所の行政の人達とか…。その人達が国とかの監督官庁をどーにかしていくのがこのサスペンス作品の見所です。ワクチンをゲットするまでの展開はなかなかのものです。

正直言って篠田節子作品は他のは取っつきにくくてこの「夏の災厄」がベストだと思います。「ハルモニア」なんかドラマになりましたけどね。

 

夏の災厄 (文春文庫)