コンピューティングのブログ記事だとぜんぜんアクセス伸びないんで、ちょっと趣向を変えてみます。

巷で関心の高いエボラ出血熱ですが、そのちょっと前にはデング熱が騒動となったのがもうどこかに行ってしまった感がありますね。

日本国内においては感染症、しかも死病ともなるとちょっと現実感がなかったが事実だと思います。悪い想像をするのは不謹慎ですが、日本国内で致死率が高い感染症が流行したらという仮定を体験するのに今回ご紹介する篠田節子さんの「夏の災厄」はとてもオススメです。

この手の映画とかでありがちな科学者のヒーローとかすぐにナパーム弾とか核ミサイルを撃ち込みたがるアメリカ軍とかは出てきません!

新型日本脳炎流行に立ち向かっていくのはとある市役所の行政の人達とか…。その人達が国とかの監督官庁をどーにかしていくのがこのサスペンス作品の見所です。ワクチンをゲットするまでの展開はなかなかのものです。

正直言って篠田節子作品は他のは取っつきにくくてこの「夏の災厄」がベストだと思います。「ハルモニア」なんかドラマになりましたけどね。

 

夏の災厄 (文春文庫)

14. 6月 2014 · Write a comment · Categories: 読書 · Tags:

「納品」をなくせばうまくいく ソフトウェア業界の“常識"を変えるビジネスモデル

前から注目していた、ソニックガーデン流の開発手法について、ついに本が発売されました。手法と言えば要はアジャイル開発なんですが、ポイントとしては契約形態に踏み込んだ提案がなされているところです。

  • 完了責任を負わない!
  • だから「納品」しない!

という、ともすれば、わっしょーいな話なのですが、これまでにさんざん議論され尽くしてきたソフトウエア開発に係る諸処の問題に対する1つの解答であることは間違いありません。

本書を読んでの感想ですが、全ての開発プロジェクトに適してるとは一言も言っていないのに好感を持ちました。国民マイナンバー案件なんぞには到底適用できないですからね。

集中的にエンジニアを投下するスタイルには向いていませんので、多くて数名で完遂できるように心掛ける必要があります。それと、クラウドを使うのはほぼ必須です。環境構築に手順があれこれ必要なのも面倒くさい話になるので向いていません。

後言及されていたのが、在宅勤務を含むリモートによるワーキングスタイルですね。この点はもっと深く掘り下げて欲しいと思いました。要は親和性が高いと言う主張なのですが、私も同感に思います。

最後に手前味噌ですが、私の一押しの言語であるScalaもこのスタイルには親和性が高いと思います。少数精鋭でさっと作るというスタイルです。自ずとSESとは相容れない部分が多くございます。

私としてもこんなスタイルで受注できれば、納品前のコアラのデスマーチから開放されて美味しく仕事を堪能できるのではと甘く考えておりますが、どなたか発注してくれないかしらん♫

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立ち読みではないですよーんと

この本もボロボロになるまで読みました。最初に読んだのは高校生の時でした。

池波正太郎の銀座日記(全) (新潮文庫)

池波先生が入院されて連載が断絶し、そのまま死去されました。高校生ながらに死というものを痛切に感じたものでした。