前から注目していた、ソニックガーデン流の開発手法について、ついに本が発売されました。手法と言えば要はアジャイル開発なんですが、ポイントとしては契約形態に踏み込んだ提案がなされているところです。
- 完了責任を負わない!
- だから「納品」しない!
という、ともすれば、わっしょーいな話なのですが、これまでにさんざん議論され尽くしてきたソフトウエア開発に係る諸処の問題に対する1つの解答であることは間違いありません。
本書を読んでの感想ですが、全ての開発プロジェクトに適してるとは一言も言っていないのに好感を持ちました。国民マイナンバー案件なんぞには到底適用できないですからね。
集中的にエンジニアを投下するスタイルには向いていませんので、多くて数名で完遂できるように心掛ける必要があります。それと、クラウドを使うのはほぼ必須です。環境構築に手順があれこれ必要なのも面倒くさい話になるので向いていません。
後言及されていたのが、在宅勤務を含むリモートによるワーキングスタイルですね。この点はもっと深く掘り下げて欲しいと思いました。要は親和性が高いと言う主張なのですが、私も同感に思います。
最後に手前味噌ですが、私の一押しの言語であるScalaもこのスタイルには親和性が高いと思います。少数精鋭でさっと作るというスタイルです。自ずとSESとは相容れない部分が多くございます。
私としてもこんなスタイルで受注できれば、納品前のコアラのデスマーチから開放されて美味しく仕事を堪能できるのではと甘く考えておりますが、どなたか発注してくれないかしらん♫
立ち読みではないですよーんと
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