2007年は?
2007年、本当に早かった。春から秋に掛けては、各社のSIP関連のビジネスが厳しい景気だった気がする。規模縮小や撤退、廃業など各企業ともSIPに関してのビジネスは、難航したと思う。SIPサーバーそのものも相当に淘汰されてしまった。
弊社の『CallNavi』は、SIPサーバーにおいては、マルチベンダー対応であるが、客先へのSIPサーバーの導入には、かなり慎重に選択してきた。SIPサーバーの調査や検証は、海外製品を含め十数個、試している。その結果、個々に良し悪しはあるが、導入先の条件ごとにかなり絞れてきている。『CallNavi』の導入実績は約50ヶ所、3席の電話受付業務から200席のコールセンターまで様々である。SIPでのコンタクトセンターの導入実績は、国内では、上位に位置すると思われる。
2007年、弊社の課題は。
2007年、『CallNavi』そのものは、機能もアップし、ラインアップも増え、導入実績も増えてきた。この1年悩まされた課題は、今まで受託開発の比率が高かった弊社がパッケージメーカーとしての会社となるための運営であった。
パッケージの売上が低いときはそれほど悩まされることは無かった。中小企業には当たり前のことかもしれないが「仕入の資金繰り」と「企業の信用調査」に悩まされた。今までの受託開発には、仕入なんて無い、しかし、例えば100席のコールセンターの構築となれば、パソコン100台の仕入、電話機100第の仕入、ネットワーク工事など、と言った具合に仕入が多い。
また、信用調査?
正直言って、「信用調査って、何?」と言う感じだった。今までは受託開発のときは、殆ど気にしたことがなかった。「帝国データバンク」「東京商工リサーチ」の評価、なぜ、そのような会社に評価される必要があるのか?疑問だった。でも、『CallNavi』を世の中に広めていくためには、企業が良い評価されないと広まっていかないのが日本社会である。どう評価されても、『アクション・システムズ』は『アクション・システムズ』であり、そのままである。大手企業に比べれば、いくら売上が伸びても売上規模は当然小さい。しかし、当然中小企業である弊社の個性、強みはある。長年、お客様との信頼を築き上げてくる上でのノウハウはある。中小企業だからできる細かいサービスがある。
何だかんだ言っても、全てクリアしてきた。この1年、実際には『CallNavi』が売れ始めて3~4年の経験でかなり成長してきている。2008年は更に、成長し続けるはずである。
2008年の課題?
2008年の課題は、まずは、『CallNavi』の拡販であり、機能アップ、サービスアップである。しかし、それと同時に、もっと重要なのは、社内体制である。事業が成長すればするほど、社内体制も成長しないといけない。会社を起業する時は、それに合った体制、そこから事業を軌道に乗せる時期には、また違った体制作り、その度に体制を進化させる必要がある。
弊社にとってみれば、過去あったように、受託開発で少人数の中小企業では、アットホームな体制で良かった。しかし、パッケージメーカーとしての体制は、全く違う部分がある。経営、企画、営業、製造、保守と各々がしっかりと役目を果さないと回らない。数年前までは、少人数で全てをカバーするようなものだった。しかし現在ではそうは行かず、ここ2~3年ずっと、体制を改善してきている。
2008年は更に、体制強化を目指している。『CallNavi』の進化とともに、古い体制を捨て、ユーザが喜べるようなサービスを提供できる新しい体制を築き上げていきたいと思う。