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Wikipediaに載っていない、バーレーン出張報告書 2023 【ビジネス編】

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JASIPAはICTの業界団体でございますが、様々な国外の団体、政府との繋がりがあるのが特徴です。

今回は、国際的でイノベーティブな中東ビジネスの中心地である、バーレーン王国をご紹介します。

前回のレポートはこちら。
Wikipediaに載っていない、バーレーン出張報告書 2019

今回は、より深くバーレーンの情報を発信いたします。

■バーレーンについておさらい

<人口>
バーレーンは、ペルシャ湾に浮かぶとっても小さい国です。
人口は170万人程度。
仮に、日本の都道府県人口ランキングにバーレーンをご招待した場合、
熊本県の次の24位に位置する人口になります。

<産業>
主要産業は、石油精製、石油化学、金融サービス、観光、造船、アルミニウム生産、情報通信技術、健康医療など。
産油国であり、石油精製と石油関連の産業が重要な役割を果たしています。
また、金融サービスは中東地域の金融中心地の一つとして知られており、多国籍企業や金融機関が進出しています。
観光業も発展しており、バーレーン国内には多くの歴史的な場所や観光名所があります。さらに、バーレーンは近年、イノベーションやスタートアップ企業の支援に力を入れており、情報通信技術や健康医療などの新しい産業も発展しています。

<ビジネスの利点>
・外国資本100%の企業設立の認可
・事業認可の手続が簡素でコストが安価 500~700ディナール(約17万~24万円)
・EDB、Tamkeenによる丁寧なサポート(現地オフィスの紹介、雇用の支援、銀行の融資の斡旋)
・個人所得税、源泉徴収税免除
・法人税免除(石油・ガス事業以外)
・資本、収益、配当金の国外移転の自由
・外国人による特定地区の不動産の所有
・GCC域内への輸出関税免除
・製造用の原材料、機器、半製品、再輸出用物資などの輸入関税免除
・法人が現地バーレーン人を雇用した場合、給与の一部、また、研修費用は100%助成金が適用される
・銀行融資の利息の50%~70%を補助
・海外研修の旅費や、宿泊費を補助
・展示会の費用や、販促資料作成費用等を補助(展示会は海外でも可)

■4年前との比較

<住んでいる人々>
ビザの取得は比較的簡単で、海外から多くの方が移り住んでいます。
今回の出張でも、フィリピン、インド、パキスタン、ネパールなど、多国籍の方々とお会いしました。この点は、4年前と同じです。
アフリカ地域からの移住者もいらっしゃいます。

エチオピアのタクシードライバーさん
「バーレーンではエチオピアの2倍くらい稼げる。治安もいいし。家族と会えないのは寂しいけど。飛行機で3時間くらいで帰れるから大丈夫。」

<治安>
治安は非常によいと言えます。
今回の出張でも危険な場面は、一度もありませんでした。夜も出歩く事ができます。
道路事情は日本と違います。
車優先の文化なので、道路を横切るときは注意が必要です。

<物価・買い物>
昨今の国際情勢の影響で、4年前とくらべて物価は高くなっている印象です。
特に日本人は、加えて円安の影響も受けるため、この物価の変化を強く感じる事になります。
レストランの食事は高額ですが、スーパーマーケットのパン、野菜、果物は安くて大きなサイズのものもありました。

<交通手段>
Uberが利用できます。
GoogleMapで、路線バスの運行情報も検索ができるようになりました。
これは4年前との大きな違いです。
バスの運賃も100円程度で、とてもリーズナブル。

■Tamkeen & EDBへの訪問

今回も、Tamkeen & EDB(バーレーン経済開発委員会)を訪問させて頂きました。

https://www.tamkeen.bh

https://www.bahrainedb.com

バーレーン首都圏エリアに位置する綺麗なビルに事業所があります。

今回は、先述したビジネスの利点のお話に加え、
サウジアラビアとの関係性を勉強する事ができました。

地理的、経済的にもバーレーンとサウジアラビアは密接した関係があります。
サウジアラビアでは、近年目まぐるしく都市開発が進み、特に西部のエリアでは活発に投資活動が行われています。
石油以外の産業の育成や多角化を進めており、2030年までに非石油産業による国内総生産の割合を増やすことを目指しています。また、外国企業の進出を促進するなど、投資環境の整備にも力を入れています。
バーレーンでビジネスを進めるには、サウジアラビアの経済動向を注視してください。

またバーレーン王国は「Bahrain Economic Vision 2030」という、国家経済戦略を明文化し、政府の公式ページに公開をしています。
・持続可能性「応用科学の分野で教育と訓練を通じて人的資本を向上」
・競争力「教育、有能な人材の維持、外国人労働者の招聘」
・公平性「消費者と事業主の公正な取り扱いを保証する法的および規制の枠組み」

石油、金融産業で培った資本を、人材育成、近代的なビジネスの枠組みに再配分し、国際社会と共に持続可能な社会を作り上げていくというビジョンです。

EDBのビルには、アマゾンウェブサービス (AWS) さんも入っています。
AWSは、中東で最初の AWS リージョンをバーレーンに作りました。
バーレーン王国の国家経済戦略、および、高いセキュリティーポリシーを理由に、バーレーンを選択したと言われています。
バーレーンAWSは、中東地域におけるAWSサービスの利用を促進しています。

EDBへの訪問の際は、身分証明書が必要です。お忘れなく。

オフィスはとても広く、眺めもよいです。

今回、EDBへの訪問の際に、現地企業の方とも引き合わせて頂きました。

現地との人脈づくりにも快く協力をしてくださいます。
とても歓迎されていると感じます。

■EDB日本オフィス

なんと、EDBは東京都赤坂に日本オフィスがございます。
こちらは帰国後にオフィスを訪問した際の写真です。

この日は、バーレーンを拠点としながら、サウジアラビア、エジプト、ヨルダン等の周辺国のマーケットをどう捉えるべきか。また、イスラエルやイランなどのビジネス上の関係などをお伺いする事ができました。
日本人の代表、商務官さんがいらっしゃり、日本国内で日本語でバーレーン王国の情報を仕入れる事ができるのは、重要なポイントです。

情報処理産業に限定せず、あらゆる業種において、中東諸国とのビジネスのアイデアがございましたら、相談に行かれることをお勧めします。

JASIPAはバーレーン王国と良好な関係を築いております。
様々なアドバイスや現地のご紹介も出来ますので、ご興味のある方は是非お声がけ下さい。

JASIPA DX推進委員会 桑村

Wikipediaに載っていない、バーレーン出張報告書 2023 【旅行編】

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