漫画・アニメネタ
5年間探し求めていた、絶版漫画。ついに発見!
漫画家柳沢きみお、住吉は好きです。「あれ~?」というイマイチな作品もあるのだが(笑)、「男の自画像」「俺にもくれ」「俺にはオレの唄がある」「流行唄」などの名作も残しているのだ。
その柳沢きみおのエッセイ漫画「大市民」シリーズは、出版社を渡り歩いて連載されている。
すごいのが作者の冒頭の台詞。
皆の衆 元気だったかな 日本はますます混乱しまくってますなァ
一九九八年 梅雨
作者 粗製屋乱造斎と自ら名のっている柳沢きみおは 自作『大市民』をこよなく愛しており 彼はライフワークの一貫として描き続けたい気持ちだったが どこにも載せてくれる場がなくて ついにここに全ページ描きおろしという作業をやってしまったわけである そして乱造斎先生はことここに至り悟ったそうだ もう大市民は卒業しようと --とゆーことで この巻がついに『大市民』の最終巻となるわけだ 今回も暴言の連発だがガマンして読んでくれとのことだ
すごいでしょ、この台詞。
大市民シリーズは、1990年に「アクションピザッツ」(双葉社)から連載を開始して、以降大市民Ⅱとして「イケイケ課長」(ぶんか社)、THE大市民として「ヤングマガジンアッパーズ」(講談社)と渡り歩き、現在は大市民日記として「別冊漫画ゴラク」で連載中(たまに出張版が週刊漫画ゴラクに登場する)。
「何だよ最終巻とか言って、まだ連載してるじゃん」というツッコミどころ満載なのは、置いといて(笑)。柳沢きみおのライフワークとして「死ぬまで続ける」そうなので、楽しみにしようではありませんか。
しかし、この描きおろしの単行本があると知ってから5年間、ずっとこの絶版本を探し続けて、地方の古本屋さんを巡ったりもしていたのだ。先日3月31日に古書店で発見したときには「え?」という感じであることが信じられなかった。
ネットで注文すれば、絶版本入手も簡単なんだけどね~(笑)。でも、古本探しって楽しいじゃん。
今探しているのは「文庫版ダンドリ君」上巻です(下巻は入手済)。