連日の古い話で恐縮ですが、IT系業務に限らずオフィス環境を昔と比較すると、明らかに違うのはPCの台数ですね。
今は一人一台が当り前ですが、ほんの十数年前までは、IT系の現場でもPCの数は少なかったのです。
なので、私が初めてIT系の業務に就いた頃と今とでは、だいぶ世の中は変わっています。
例えば「○○の仕様書が見たい」と思うと、まずは書類棚からそれらしいファイルを見つけて探すことになりますが、無ければ図面室で図番と用紙の大きさから該当する引出を探して、お目当ての第2原図フィルムを探して、青焼きして席に持ち帰ります。
第2原図フィルムが無ければ「私が探してます」という意志表示を用紙に書いて係員に渡します。
そして行方不明の原紙が出てくるのを待ちつつ、「もしかしたら第一版の設計者が改版中かもしれない」とか「この仕様書を見る可能性があるのはどこの部署の誰か」とか、まるで探偵のように原図を探すことになります。
青焼きって何?
第2原図って何?
と聞かれても、答えるのに苦労します。
もっとも今は、googleで検索すれば済むわけですから、大した世の中になったもんです(笑)。
バリバリの技術者がこんなことに時間を割くことは出来ないので、新人クラスの仕事になります。
ファームウェアからハードウェア(回路設計)に担当業務が変わった頃は、毎日が図面捜査と青焼きばかりでした。
言うまでもありませんが、今では1人1台のPCが社内LANやインターネットにつながっていて、必要な書類は権限さえあれば瞬時に取り出せるようになりました。
逆にそれが出来ないと、遅れているということになりますよね。
情報が紙媒体から電子媒体に変わって、コピーの移動も瞬時に出来る訳ですから、プライバシー保護やセキュリティーに敏感になるのは当然の成り行きですね。
顧客からもそういった教育を社員に対して実施することを求められていますし、当社としても必要不可欠なことと認識しております。
担当者が現場から社内勤務に戻ってこれたら、セキュリティポリシーの策定から、しっかりしたものを構築していきます。