最初は誰でも未経験者

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昨日は今年最初の採用が決まりました。
○○君、宜しくお願い致します。

古い話で恐縮ですが、今日は私が初めて顧客先にエンジニアとして常駐したときのお話です。

最初の仕事はファームウェアだったので、ネットワークエンジニアの環境とは違うのですが、似たような場面は経験されるかもしれません。

初日に顧客からCPUのマニュアルを渡されました。
アーキテクチャを理解して下さいと。
そして分からないところは聞いて下さいと言われました。
しかし質問が出来ませんでした。
なぜなら、何が分からないかが、分からなかったからです。
マニュアルの1ページ目から、一字一句の殆どが理解出来ませんでした。
焦っているせいか、頭の中が真っ白で、時間だけが過ぎていきました。
そのとき、顧客の課長様が私にこう仰ってくれました。
「CPUを使えば何でも出来るんだ」と。
『そうか、こんな面白いものは無いな』と思えました。
「好きこそものの上手なれ」といいますが、好きになれると楽しくなるし、努力もするし、スキルアップも早くなるものなんですね。
考えてみればコンピュータは0と1しか理解出来ない訳で、その膨大な組合せでシステムを作るなら、根気さえあれば自分でも理解出来るはずだと思えました。
そしたら気が楽にって、頭が回り始めました。
完全に理解すべきものと、ブラックボックスとして『こういうモノなんだ』で済ませて良いものの区別がつくと、案外簡単な場合も多いことに気がつきます。
ようは知識よりも、頭の柔らかさの方がもっと大切なんだなということも分かってきます。
しかし知識は邪魔にはなりませんし、最低限のことは知っておいた方が良いことは、言うまでもありません。
やはり技術教育は重要ですね。
会社としても、さらに充実していく計画ですし、社内SNSで社員同士のQ&A的な情報交換も可能にしていきます。