エンジニアから管理職、そして経営者へ

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社員が増えてくると、当然ですが間接部門も増員が必要になってきます。
新たに採用するのも一つの方法ですし、事務方のほうが採用しやすいと思いますが、なるべくなら技術系社員から抜擢したいと考えています。
事務員以外は、社長以下全員が、技術畑出身ということに拘りたいのです。

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【懇親会スペースは会議や教室など多目的に使っています】

私は22歳(1981年)の時にプログラマとしてIT業界に入り、その後ファームウェアやハードウェアを経験し、32歳で一つ目の株式会社を設立しました。
そして数年後にエンジニアを止めて、経営に専念することにしました。
技術畑出身の経営者であれば、誰もが通る道だと思いますが、
(一部の技術指向の強いベンチャーは別かもしれません)
若干寂しさを感じたのを覚えています。

42歳で現在の株式会社テクノクリエイションを設立して、来年3月で6年が過ぎ、7年目に入ります。

技術者を止めてから数年間は、時々「開発したい」という欲求がつのり、その都度「玩具のロボットでも作ろうか」と考えましたが、結局まだ始めていません。

私の場合には社長という立場ですから、経営に専念するのは当り前のことですが、エンジニアである社員が若くして管理部門に移るというのは、それなりの覚悟と決断が必要だったと思います。

来年3月から2名の社員(ネットワークエンジニア)が、現場を離れて内勤(管理職)に異動になります。
ふと、私がエンジニアを止めたときのことを思い出しました。

ところで当社の場合、スペシャリストはスキルにリンクした査定となるので、ゼネラリストとして昇格しなくとも、高給となるチャンスがあり、そこが大きな特徴となっています。
また、積極的に経営に参画して頂くこと以外にも、エンジニアから内勤に移行するケースは出てくると思います。
例えば、IT技術者になりたいと思って入社し、教育を受け、実務に就いてみたが、「自分は技術者に向いてないかも」と悩む人も出てくると思うのです。
現環境に馴染めないだけであれば、配置換えを検討するなど打つ手はありますが、適正が合っていても好きになれないと、辛いものがあると思います。
そういう社員には、もし本人が望めば、営業や各種教育、認定資格担当など、他の仕事を担当して頂くことも、今後考えていきたいと思います。