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コ・クリエーション戦略

‘これからの時代は、企業側の視点だけでは不十分で、顧客をはじめ、すべての関係者と「共同」でイノベーションを行う事が求められる’というのは、「生き残る企業のコ・クリエーション戦略」の本(徳間書店、2011.4.30発行)の著者ミシガン大学のラマスワミ教授など。

参加型プラットフォームを構築することで、上記イノベーションを行うことを「コ・クリエーション」と呼ぶ。

その事例として挙げられるのが、ナイキとアップルで共同開発した「NIKE+(ナイキプラス)」。これは靴につける高性能センサーとiPhoneなどに内蔵された無線受信機からなり、ジョギングのデータを記録、分析出来るという。また「NIKE+」のウェブ上で、コーチや有名アスリートと交流もできる。このシステムにより、ナイキはランニングシューズのシェアを10%増やしたそうです(47%→57%)。しかも広告費を55%減らして。

スターバックスは「マイ・スターバックス・アイディア」というウェブサイトを立ち上げ、顧客から商品開発や店舗デザインなどのアイデアを集めている。このシステムは、会社の急拡大により経営陣が顧客視点をわすれてしまったため、急遽創業者がCEOに返り咲き、創業時の「顧客に価値ある体験を提供する」とのスターバックス精神に戻るために作ったシステム。常連客の好みをカードに登録し、次の来店時はそのカードを提示すればすぐ好みのものが出せるとのアイデアも顧客から出されて実現したそうだ。

日本のクラブツーリズムも、200以上のテーマクラブを作り、お客様の声を吸い上げているそうだ。各テーマにフレンドリー・スタッフを専属につけ、新たなツアー、既存ツアーの修正などの価値ある新たな体験に関するアイデアを引き出しているとか。

トヨタとセールスフォース・ドットコムの提携も、特定車種に関するメーカー・販売店・顧客のソーシャルネットワークのためのプラットフォーム作りと言われているから、コ・クリエーション戦略のようですね。

この戦略のメリットは、まさに顧客(ユーザー)視点の徹底である。以前の「いいものを作れば売れる」との企業の論理は通用しない(サムスンのビジネスモデルが好事例)。如何に顧客を製品開発に巻き込めるか、これからの企業戦略にとって参加型プラットフォームは大いに注目すべきものと思います。

我が家のベランダ(第3報)

我が家のベランダも月ごとに大きく変化します。カラーの花が咲き始めました。カラーの花言葉は「素敵な美しさ」「乙女のしとやかさ」。その奥でクチナシの花が一斉に咲き始めました。ほんとに香りが充満。くちなしの花言葉は「私は幸せ者」。あとは「ぺんたす」などが咲きかけています。

私が世話している野菜物は、キューリが5個(これで終わりのよう?)、「ししとう」が一個だけかと思ったら、暑くなって急に実をつけ始めました。楽しみです。

フェイスブックで復興プランを議論!

NTTデータとNRIが下記の様な震災復興プロジェクトを立ち上げる。下記は日経ビジネスが主管する復興ニッポンメール(号外2011.6.24)から拾ったものです。

「僕たちの想いをつなぎ、僕たちの日本を創る」。東日本大震災後の新しい日本の姿について若者が議論する「場」がこの7月から立ち上がる。仕掛けるのは、日本の大手ITサービス会社のNTTデータと野村総合研究所(NRI)だ。

フェイスブックに専用のアカウントを作り、7月上旬から、フェイスブックで参加者を募る。参加資格は16~25歳。震災後の日本をこう変えたい、こんな日本を創りたいと言う思いやアイディアを30~60秒の動画にまとめ、それをフェイスブックの投票機能(いいね!)を使って動画の中身を他者に評価してもらい、最大100人に参加者を絞り込む。

こうして選ばれた最大で100人の参加者は、次の段階で東京近郊に用意された会議室に集まる。8月8日―12日にかけて4泊5日の合宿に参加するためだ。ここに集まるための交通費は自己負担。これは「日本を良くしたい」との熱い気持ちを持った若者を集めるためとか。

詳細は下記でご覧いただけます。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/reb/20110621/275048/

ここでも若い人たちに期待です。会員各社の若い人たち、「自分達の明日の日本」に向けた熱い思いをぶつけてみませんか?